DUNN VINEYARDS

2010年12月28日(第4回ナパ・ソノマ飲み合宿3日目①)

 

「第4回ナパ・ソノマ飲み合宿」のメインイベント

「ハウエル・マウンテン地区山系ワイナリーツアーの日」! です。

OXBOWマーケットの一角にある      モデル・ベーカリー
OXBOWマーケットの一角にある      モデル・ベーカリー

この日が来るのを我々、本当に楽しみにしていました。

アポイント等スケジューリングも大変でしたが・・・(泣)

 

朝から、落ち着きません・・・。

 

 

せっかくなので、いつものオーク・ヴィルグロッサリーではなく

気分を変えて、新たなお店でサンドイッチを購入。

 

いざ、ハウエル・マウンテンへ山登りスタートです!

ハウエル・マウンテンは、ナパの東側にそびえるお山で、ナパのダウンタウンから車で40分ほどかかります。今回訪問するワイナリーは、その山の上にあるアングイン(Angwin)という町が入り口となります。

 

ナビを頼りに、初めて訪問させていただくワイナリー、ダン・ヴィンヤーズ(DUNN VINEYARDS)を目指します。どんな山の中の町かと持ったら、小規模ながら大学やグロッサリーもあり、全くの未開の地ではなく、ちょっぴり安心(笑)。

 

と思ったら・・・。

 

きゃひーんっ(汗)。

 

ナビがききません。

完全にロスト(迷子)してます・・・・・。

 

あとは、メールでもらった案内を頼りに山道を進むしか・・・・。 

 

 

 

お!

門発見!

 

意外とすんなり到着しました(ほっ)。

 

 

 

広い、田舎の農家みたいです・・・。

 

「白い二階建ての建物に来て!」と書かれていたので、近づいてみるとセールス担当のオーナーの娘でもあるクリスティーナと犬二匹が出迎えてくれました。

 

早速、設備を見学させてもらう事に。

 

円形の外枠は、雨の時のテントを張る枠組み
円形の外枠は、雨の時のテントを張る枠組み

こちらが、発酵用のタンク。

このダン・ヴィンヤーズでは、2種類のカベルネ・ソーヴィニョンのワインを、年間約4~5000ケース製造しているそうです。 

 

ワイン造りの時は、家族全員、総出で作業するのでクリスティーナもこのタンクの中に入って掃除するとか?体力勝負なんですねぇ。 

 

 

そのまま、奥のケーブに向かいます。

 

 

ケーブは、真っ直ぐ奥へ伸びています。

 

50メートルあったかな?

 

なっがーい。

 

 

はい、行き止まりです!

ドリルの跡がそのまま・・・
ドリルの跡がそのまま・・・

 

これまでも、いくつかのケーブを見させて頂きましたが・・・、

さすがに、ケーブを掘ったドリル跡を見るのは初めてです(汗)。

 

しかも、クリスティーナの説明によると、ちょうどこの空間にはよくネズミが出るそうです。

で、そのネズミを蛇が食べて・・・、その蛇を鷹が食べて・・・・。

まさに食物連鎖ですね。

 

困惑しながら、「もしかして熊とか出る?」と聞いてみたら。

「もちろん。熊とか、鹿とか・・・マウンテン・ライオンも出るわよ。」と言われ、

マウンテン・ライオンを説明してくれたのですが、イマイチ思い当たらず。

後で調べたら、プーマでした。

 

いやぁ、ワイルドライフです。

 

 

山の上ですからねぇ。

 

冬は雪も・・・。

 

「今夜は、たぶん雪ね」と彼女は言ってました。

 

それくらい寒かったので、2階の事務所兼テイスティングルームに向かいます。

2階の事務所兼テイスティングルームに入ると、

 

うわー、美味しそうなワインが4本もあるぅ。

 

ん?ダン・ヴィンヤーズって

 

カベルネ・ソーヴィニョンしか造ってなかったはず?

 

ということは・・・

 

やりました!

ダン・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニョン 

ハウエル・マウンテンの垂直飲みです!

 

左から、1998年、2004年、2005年、2006年のヴィンテージ。

 

4本も開けて待っててもらえるなんて・・・感激です。

 

早速、頂きます!

まず1本目は、1998 DUNN VINEYARDS CABERNET SAUVIGNON HOWELL MOUNTAINです。

このワインは、驚きました!

 

酸っぱいのに

美味しいワインってあるんだぁああああああ!と。

しかも、タンニンもあるのに華やかでマイルドで、ちょっとEarthyで・・・・。

「何で!こんなに美味しいの?」ってクリスティーナに聞いてみたら、 「昔ながらの製法で丁寧に造ってるからよ~、それにもう10年も寝かせてるから。」だそうです。

 

そっか~、これが長期熟成に耐えられる本当のカベルネ・ソーヴィニョンなんだぁ。と勝手に感心。

初っ端から、衝撃的なワインを頂き、感無量。

 

続いては、2004年のダン・ヴィンヤーズカベルネ・ソーヴィニョンハウエルマウンテンを頂きました。

 

このワインも、うなりました!

 

タンニンが効いてておいしい!

いや、「すごい、すごいおいしい!」って言葉しか出ません! 

 

何だか、別世界のワインを頂いているよう・・・。 

そう言えば、このダン・ヴィンヤーズ。

めちゃくちゃ、有名ですよね。オーナーのランディーさん、日本でも、有名・・・。

我々は、たまたま来ただけ。。。超ラッキー。

ほわ―んとしていると、3番目の2005年ヴィンテージがグラスに注がれます。

 

ぷふぉーん!

 

ひょー、なんですか? この香りは・・・・・。

しかも、な、なんなのですかこのマイルドでソフトなのにタンニンの存在感は・・・・。

 

さらに、飲んだ後、ずーっと2・3分?

口の中に、ワインの香りがずーっと漂ってる!

話してる間中ですよ!こんな、ワインないでしょう?

少なくとも、我々は初めてでした!

そんなところに、ふらっとおじさんが現れました。

あ、見たことある顔。

「うわ、あなたがランディ・ダンさんですか?」とご挨拶。

確かに、あの日本でも有名なランディーさん。

 

「とにかく、めちゃくちゃ美味しくて香りが全然口からなくならないんですぅ」と訴えると

ふ・ふ・ふ照れ笑いするような寡黙なおじさん。

 

アメリカ人で寡黙な方って珍しいですよね(かなり偏見ですが)。

まさに、職人という感じでそのままふらっと消えてしまいました。

 

ちょっと、不意打ちをくらいました・・・。

さて、最後は2006年ヴィンテージ。 (個別写真撮り忘れました・・・)

 

これは、頂いた瞬間!

 

きゃー、スパイシーでタンニン効きすぎ!って目が飛び出てしまいました。

今までの3種類とまるで別物。

 

クリスティーナが、「まだ若いからよ。」と教えてくれました。

これが、熟成させるとどんどん味が変わっていくのだそうです。

本当にワインって不思議ですね。

そうそう、とてもユニークだったのが

ワインの口の部分。 

 

ろう(WAX)で、固められています。

ハウエル・マウンテンのブドウ100%使用したエステートワインは、瓶詰した後、1本1本、アツアツのろう(WAX)でシールするのだそうです。

 

「昔はみんなこうやって、ろう(WAX)でシールしてたの。でもほっんと、気が遠くなるのよぉ!」とクリスティーナは言ってました(笑)。

 

 

家族全員でぶどうを育てて、伝統的な製法でワインを造る・・・。

有名な父親の後を継ぐべく、息子はワイン造りを娘はセールスを・・・。

良いなぁ、こういうの・・・。

 

キュートなクリスティーナ。日本酒好きです。
キュートなクリスティーナ。日本酒好きです。

ぎょ!

すでに、12時近いではないですか?

次のワイナリーに行かなければ!

今回は、2004年と2005年ヴィンテージを1本ずつ購入させて頂きました。

DUNN VINEYARDS CABERNET SAUVIGNON HOWELL MOUNTAIN 2004 $87.5

DUNN VINEYARDS CABERNET SAUVIGNON HOWELL MOUNTAIN 2005 $85

どちらも、自家畑のCabernet Sauvignon100%です。 本来、10年は寝かした方がよいかもしれないけど、きっとすぐ飲んじゃうんだろうな(泣)。

 

それにしても、朝から内容濃い、秀逸ワイナリーの訪問でした!

 

また、絶対訪問させて頂きますね!

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