RIDGE ZINFANDEL PAGANI RANCH SONOMA VALLEY 2007 

2010年のゴールデンウィークに実施した、第3回ナパ・ソノマ飲み合宿で、黄色いパテオが印象的だったRidge Vinyardsで買い付けてきた1本。

(ワイナリー訪問記はこちら

 

Pagani Ranchというケンウッドの12号線沿いにある由緒正しきブドウ農家さんの畑の単一もの。オーセンティック感抜群の1本でした! 


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Mr.X  :★★★☆☆

アオキ:★★★☆☆

<データ>

生産者  :RIDGE VINEYARDS
ワイン名 :Zinfandel
収穫年  :2007
生産地  :Sonoma Valley

ブドウ畑 :Pagani Ranch

ブドウ品種:92% Zinfandel, 5% Alicante Bouschet, 3% Petit Sirah 

アルコール:14.3%

価 格   : $35

Produced and Bottled by Ridge VINEYARDS

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 Pegani Ranchについて

(大塚食品さんのHPよりhttp://www.ridgewine.jp/vineyards/pagani-ranch/)


絵のようなブドウ畑

絵のように美しいパガニ・ランチのブドウ畑は、ソノマ・ヴァレーを走る国道12号線沿いにあり、ケンウッドの町からも近い。連なる丘に、ヴィクトリア風の邸宅と納屋が建つこのあたりでは、訪問者が風景写真を撮影している姿がよく見られる。ブドウ畑になる以前、この土地にはワイルドウッド酪農場があった。ただし、1880年代後半にフェリーチェ・パガニがここを購入したときには、わずかな本数ではあったものの、すでにブドウ樹が西の一角に植えられていた。


家族経営の伝統

フェリーチェ・パガニは、小さく区切った多数の区画ごとに植え付け行ったため、農園に植わる木の樹齢には幅がある。最も古いものが1890年代後半の植樹、最も若いものは1914年前後に植えられた。ブドウ畑が完成したのちも、フェリーチェは逝去する1926年までその面倒を見続けた。その後は息子のルイスが跡を継ぎ、父親と同じく生涯通じてブドウ畑で働いている。今日、この土地を管理するのはパガニ家の四代目だ。長年にわたってパガニ・ランチの畑が生き残ってきたという事実は、一族の情熱と、そのテロワールが優れていることの証である。並の土地ならば、13年間に及んだ禁酒法の時代か、それに続く世界恐慌の時代に打ち捨てられていただろうから。


世紀の変わり目に植えられたブドウ樹

パガニ・ランチは、カリフォルニアに数あるブドウ畑の中でも特異な場所である。樹齢100年以上の古木がその大半を占めているという、稀な畑のひとつなのだから。世紀の変わり目に植えられた30エーカーのブドウ樹は、ジンファンデルとペティト・シラーが主だが、補助品種としてマタロ(ムールヴェドル)、アリカンテ・ブーシェも植わっている。土壌は砂利まじりのクレイローム(埴壌土)で、ブドウ樹が栄養を吸い上げるためには根を深く伸ばさなければならない。そのおかげで果粒は小さく、収量は低くなるのだが、風味のほうは凝縮されるのである。


ソノマの冷涼な微気候

パガニ・ランチでは、霧に覆われた涼しい朝のあと、日中は気温が上がる。この土地の気候は通常、ガイザーヴィルやリットン・スプリングスよりも涼しい。ブドウ樹は、東向きのなだらかな斜面に植わっている。ブドウの結実は幾分遅めで、完熟に至るまでも時間がかかるのだが、おかげで高い完成度と複雑性の両方を備えたワインとなる。


リッジのワイン造りは1991年から

リッジでは、パガニ・ランチの名を冠したワインを1991年以来毎年生産している。所有者一族によって耕作される樹齢100年の古木は、常に高品質のブドウを実らせてくれる。リッジによるパガニ・ランチは、ジンファンデルを主体とした混植ブレンドのワインで、プラムやチェリーのアロマがあり、古木特有のスパイス風味と、複雑なミネラルのニュアンスもそこには見られる。豊潤なイバラ科のベリー風味の背後には、エレガントなタンニンと、たなびくように長い余韻が控えている。